アルコール依存症などの嗜癖を持っている人を「依存症」、

その配偶者を「共依存」、

背後にいる子供を「アダルトチルドレン」と名付けられています。

アダルトチャイルドは、家族を機能させる為に様々な役割を持ちます。それは1つだけではなくいくつかを同時に担っている事もありますし、年齢と共に変化していくこともあります。まず知っていてほしい事は、基本的にアダルトチャイルドは「いい子」であるということです。

なぜなら、上記にあるように養育者が「依存症」と「共依存」という関係においては、その子供は「いい子」を演じるしか生きる道を選択できないのです。

クラウディア・ブラック氏提唱による4つの役割を抽出し明記させていただきます。

役割① リスポンシブル・チャイルド

責任者・ヒーロー・一家の柱・小さな大人・優等生

 親の役目を肩代わりする子供です。家族の混乱状態に秩序をもたらすために物事を一生懸命管理しようとします。なぜなら、この家族には一貫性が失われており、次に何が起きるか予測不可能な生活を送るからです。ですから、家庭内の環境構造に責任を負い、コントロールしようと試みるのです。優等生が多いのもこの役割の特徴のひとつで、任せられれば自分がやる!というものすごい責任感を背負って生きています。長子や一人っ子は大抵この役割を引き受けます。助けを求めたり、遊ぶのが苦手なのも特徴のひとつです。

役割② アジャスター

順応者・ロストチャイルド・忘れられた子・いないフリ

 家族に起きている問題に距離を置き、身をひそめています。年長の兄姉が「リスポンシブル・チャイルド」を担ってくれている場合、年少の子供たちは何が起きてもそれに順応するだけのほうがずっと楽な生き方だと考えます。彼らはどんな状況をも阻止したり緩和しようとしたりはしません。気配を感じさせない事で家族の安定に貢献するのです。考えたり感じたりする事なく行動するのが真の順応者の特徴です。ですので、無頓着さが時に自分勝手に見られがちなのも特徴のひとつです。

役割③ プラケイター

なだめ役・世話焼き・家庭内ソーシャルワーカー

 家族を平和に保つ事に責任を感じ、なだめ役にまわります。他人の状況に敏感で、暖かい思いやりがあります。他の子供よりも傷つきやすく、自分よりも他の人を良い気分にさせることが好きです。一貫性のない緊張に満ちた家庭の中でやっていく一番の方法は、自分の緊張と苦痛を和らげると同時に、他の家族の緊張と苦痛を和らげるように振る舞うことだという考えにたどり着くのです。そのために自分の感情や欲求に焦点を当てる事が難しかったりします。その他、混沌とした家族に笑いをもたらそうとするのもこの役割の特徴です。

役割④ アクティング・アウト

行動化する子供・スケープゴート・いけにえ・問題児

 家族の機能不全を行動化して示します。権威に反抗し、学校や社会で問題を起こして、何かがおかしいと叫んでいます。家族の中に問題児がいれば、機能不全になっている“何か”で悩むより、その子とその子が引き起こす問題に注意を集中させるほうが、両親にとっては楽なのです。この行動化する子供たちは、健康的な方法で大人に伝えることは不可能に近いと考えています。だから「私に注目して」とか「うまくやっていけない」と言うために、受け入れがたい行動をするのです。要は、家族を代表して「助けて!私たちを見て!」と声をあげようとしているのです。