アダルトチルドレンの感情【蓄積し続けているストレスを放っておくと】

アダルトチルドレンの感情【蓄積し続けているストレスを放っておくと】
◉この記事の内容

☆ ストレスを解放するための一番簡単な方法は?
☆ アダルトチルドレンが抱え続けているストレスは大人になってどのように影響するか?
☆ 過去の自分の理解と共感をすることで得られることとは?

こんな疑問に答える記事です。

アダルトチルドレンについて知りたい人向けの記事です。アダルトチルドレンの人たちが抱えている感情が蓄積されていって後年になってどのような形で表に現れてくるのか?そのような自分の感情と後年になってどのように向き合っていけばいいのかについて。

ストレス解放のための涙

感情は自然な浄化作用であり、
ストレス解放の手段です。

ストレスが溜まっていると思っていなくても、
映画や動画などを観て涙を流すと、
なんだかスッとした気分になることがあると思います。

あるいは、
なんだかイライラしていて、
周りに当たってしまう日に、
誰かの言葉や雰囲気で涙を流せると、
怒りがスッと消えてしまうことがあると思います。

このように、
涙は内面のバランスを回復するために
自然に備わった生物学的なレスポンス(反応)です。

ストレスが長年蓄積されると・・・

ストレスの解放が許される機会がないまま長年過ごすと、
感情はそのまま押し込められたままになっていて、
蓄積され続けています。

その蓄積された感情が後年になってどのような形で現れやすいのか、
以下3つご紹介いたします。

爆発

押し込められた感情は後年になって、

「怒り」
「止めようのない感情」
「ヒステリー」

などの形をとって現れます。

せき止められていた感情が表出するので、
自分自身が一番びっくりしてしまうかもしれません。

内破

押し込められた感情は後年になって

「憂鬱」
「分離感」
「孤独感」

などの形をとって現れます。

(薬物、過食、過度の労働によって感情を感じないようにする行為もここに含まれます。)

感情を感じないようにしていても、
蓄積された感情がなくなったわけではなく、
他のことに気を逸らして、
常に自分のネガティブな感情に触れないようにすることにエネルギーを注いでいます。

若い年齢のときには、
他のものに気を逸らしてなんとか頑張れます。

40代以降になったときに、
心も年齢を重ねて頑張れなくなります。

すると、突然身体が動かなくなったり、
何も問題が起きていないのに涙が溢れてきたり、
アルコールなどで淋しさを紛らせるようになります。

自分と向き合わずに年齢を重ねると、
なぜこういう状態になってしまったのか、
本人もよくわからないということがよくあります。

自己破壊予想

押し込められた感情のもうひとつの結果は

「もし過去を認め抑圧していた傷を解放したら、自分を制御できなくなるのではないか」

という気持ちになることです。

そのため、
トラウマや蓄積された感情を徹底的に抑圧し続けます。

いったん蓋を開けたら

「痛み」
「嘆き」
「怒り」


などが止め処なくあふれ出てしまい、
今までの自分が破壊されてしまうと予想します。

このような理由から、

事実を認めなかったり、
責任転嫁をしたり、
偏った思考になって、

全力で自分の心が破壊しないように守り抜こうとします。

アダルトチルドレンの子ども時代の感情

機能不全家族で育ったアダルトチルドレンは、
感情を感じることを許されないで育っていることがあります。

自分の感情を感じるよりも、
まず、
大人のニーズを察しなければならなかったからです。

機能不全家族では、
肉体的/感情的な虐待、懲罰、無視などが
しばしば見受けられます。

虐待は、
生存本能の脳である脳幹に
電気的な嵐を巻き起こします。

感情的な涙の解放がないと、
この嵐が脳幹に刷り込まれてそこに残りつづけます。

機能不全家族では、
感情的な緊張を生む出来事が
定期的に繰り返される傾向にあります。

このような出来事は子どもにとって脅威であり、
生存にかかわるほどの恐怖に感じられるのです。

そして、
そのような出来事に続くと感情の解放がないため、
永続的なストレスの源がつくりだされるのです。

子どもたちの社会は狭く、
家族の反応が全てというところがあります。

そのため、
永続的なストレスは、
「生き残り」のためのメッセージが
絶えず送り出されることになるのです。

その結果、
大人になってからも「生き残る」ためのふるまいにしばられ、
現時点での自由な選択がわからなくなり、
非論理的で自分の自由意志ではなく恐怖を避けるためのふるまいをしてしまうことがあるのです。

子ども時代の自分の理解と共感

子どもの観点からは、
生死に関わると思われたことも、
大人になると大したことではない場合がほとんどです。
(例えば、安心感のよりどころとして肌身離さず持っていたクマのぬいぐるみを洗濯機で洗われてしまうなど)

ですから、
子どもの頃はどうにもならないような
大変なことだったとしても、

大人になって振り返ったとき、
今思うと大したことないと思える、
そのような大人の観点を持っているからこそ、

セルフ・リペアレンティングは可能なのです。

大事なのは、
子どもの頃のどうにもならなかった体験そのものではなく、
ストレスを感じながらも、
そのときに感じていたありのままの感情や、
流されなかった涙を流すことが大切なのです。

子どもの視点で、
当時の養育者を裁くことよりも、
当時の子どもの視点で
あなたがしてほしかったことを、
大人になったあなたが与えるのです。

生き残りための人生の選択をするか、
自分のための人生の選択をするかは、

子どもの頃のあなたではなく、
大人になってからのあなたの仕事です。

でも、
その仕事をする前に、
感じられなかた感情や、
流せなかった涙を流しておくことが、

自分らしく生きるための
最短ルートになるのです。

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