機能不全家族①【家族に正解は?子どもの心理的成長に必要なこと】

マズロー
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機能不全家族①【家族に正解は?子どもの心理的成長に必要なこと】
◉この記事の内容

☆ 家族関係に正解はあるのか?
☆ 子どもが心理的に成長をするために必要なこととは?

こんな疑問に答える記事です。

家族でまず解決しなければならないことは、生きていくために必要な資源の確保です。その後、安全について確保する必要があります。安全なはずの家庭で子どもが脅かされてしまうことがあります。それが心理的成長に大きく影響します。その子の心の成長が止まったまま大人になると、大人になってからも生きにくさを感じながら生きます。何かおかしいと思い、心のことを学んだりカウンセリングを受けたりした人たちはいいのですが、どうしていいかわからず徐々に心が悲鳴を上げてまったく動けなくなってしまうこともあります。最悪、誰かを傷つけたり自殺行為をしてしまうこともあります。

生きるために必要な資源

機能している家庭で一番必要なのは、生きていくために必要な資源です。それは、食事や住居、衣服に健康面のケアです。これらがなければ生きていけませんので、家族全員にこれらを提供する必要が家族全員にあります。機能不全家族では、弱い立場の子どもたちは、この生きていくための必要な資源すら提供されないことがあります。

ネグレクトされる子どもたち

経済的に問題がないのにも関わらず、長期にわたって子どもに食べ物を与えないとか、病気やけがをしても放置するとか、そういった生存に必要な物事を意図的に無視されている家庭の子どもをネグレクト(遺棄)された子どもと言われています。

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経済的に自立していない家庭

経済的に自立できない家庭は、生活保護やその他の社会福祉制度を利用し、家族の必要とするものを満たすことが可能です。ですので、経済的自立をしていないということが、機能不全家族になるとは言えません。

ただし、家族の必要とするものを満たすことができていない場合、機能不全家族ということになります。

欲求5段階説

アブラハム・マズローの欲求5段階説からすると、まずは生理的欲求を満たす必要があると言われています。それは先に書いた、食事や住居、衣服に健康面のケアです。機能不全家族が、家族として機能するためにまず大切なのは、生存するために必要なことを満たすということです。

アブラハム・マズローの欲求5段階説

マズロー

機能不全家族になる要因として、経済的な理由がすべてではありません。重要なのは、家族全員の協力体制があるかどうかです。家族全員の必要が満たされるように協力し合うことが大切なのです。

家族全員が、それぞれの家族に関心を持ち、それぞれの成長のために、一人ひとりが出来る限りの方法で協力し、互いに勇気づけ、家族全員がそれぞれ責任をもって行動し、家族全員で問題を解決することを試みる。そういう態度が必要なのです。

心理的成長のために子どもが望むこと

良い環境を与えているから機能しているとはいえない

子どもにお金をかけて塾にいかせるとか、部屋を一部屋与えてあげているとか、おこずかいは欲しいだけ与えているとか、とても良い環境を準備できる親であることもまた能力であると思う。

でも、

子どもがそのような恵まれた環境下で、心理的成長がみられないとしたら、それは機能不全家族と言える。

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「なんで言ってくれないの?」

親が子どもに「なんで言ってくれなかったの?」と質問することがある。まるで言わなかった子どもの責任かのような言い回しになることがあるが、親も悪気はない。でも、子どもからしたら、言えるものならとっくに言っているということを親は見落としがちだ。

もし、子どもにとって家庭が、「話しやすい」環境ならば、問題が発生したときに「なんで言ってくれなかったの?」という投げかけをきっかけに話し合いが行われるならば、それによって解決を試みる態度がそこにはある。

それにより子どもは勇気づけられ、心理的成長のプロセスを辿っていける。

しかし、

子どもにとって家庭が「話しにくい」環境だとしたら、「なんで言ってくれなかったの?」はもっと子どもを萎縮させてしまうことになるだろう。

子どもとの問題はなんでも解決できるというようなテクニックは存在しない。なぜなら、子どももひとりひとりユニークな存在であり、その子に合わせる必要がある。テクニックを使って、子どもをコントロールしようと思っている間は何も変わることはないだろう。かといって、子どものしたいようにすることも問題解決にはならない。家族が機能しているとき、その家族には普遍的な原則が存在しているからだ。

見えない空気という魔物

機能不全家族の中で生活していると、独特の空気感がある。

最悪なのは、子どもにとって張り詰めた空気がある家庭や無関心という空気のある家庭だ。そういう空気だと子どもが辛いと言えない。そういう家庭で育つ子どもは、心理的成長が止まってしまう。そして、その子どもが大人になってから、もっと生きづらさを抱えるようになるのである。

もし、生きづらさを抱えていてもなんとか社会生活を送れているならば、自分と他人の境界線を引くという作業をおすすめする。

こういう人たちは、どこに所属していても人より空気感に敏感だからだ。仕方ない。敏感になることで生き残ってこられたのだから、これは磨かれた才能だと私は思っている。こういう人たちは、空気をコントロールできる人と一緒にいたり、一人でいることで安心することができる。

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