機能不全家族②【見える虐待、見えにくい虐待、身体的虐待】

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機能不全家族②【見える虐待、見えにくい虐待、身体的虐待】
◉この記事の内容

☆ 開かれていない家族関係の中で何が行われてしまうのか?
☆ 虐待を受けた子どもの心理状態は?未来はどうなる?

こんな疑問に答える記事です。

家庭内で安全を脅かされる原因をいくつか書きました。見える虐待、見えにくい虐待、身体的虐待などです。機能していない家族間には皆が守るルールが存在していないため、その家で弱い立場の大人や子どもが犠牲になりやすい。それに、家庭内で起きていることは外からは見えにくいため、側からみていたら問題のない家庭に見えてしまう。

安心感があり安全である家庭

機能不全家族では、安全が脅かされ、安心して家庭に居場所を作ることができません。
機能している家庭というのは、家庭が安全であり、その家庭に自分が居てもいいという安心感があります。
安全や安心感のある家庭では、自分の思ったことを自由に感じても良いし、その思ったことを家族と共有することも許されます。

家庭内暴力は安全が損なわれている

機能不全家族では、親が子どもに身体的な暴力をふるうこともありますし、夫婦同士で暴力をふるう場合、あるいは、子どもが親や祖父母を殴ることもあります。

その影響で、兄弟姉妹での暴力が日常化したり、それを止められず、警察沙汰になることもあります。
家庭内暴力は、家庭に緊張をもたらし、安全や安心とはかけ離れた機能不全家族です。

身体的な虐待

安心・安全でいるための大前提として、家庭の中では

【私をだれも傷つけない】

ということです。

機能不全家族内で行われる身体的虐待は、その期間が長ければ長いほど、人格に大きなダメージを与えますので、大人になってからの人間関係に大きく影響を及ぼします。

性的な虐待

夫婦間を除いて、家族間の性的接触はすべてが虐待となります。
望まないのに性器、胸、おしりなどをさわること、性交、ポルノ写真などを見せることを言います。
近親相姦や性的虐待を体験した被害者は、助けを求められずに口を閉ざしてしまうことがあります。

機能不全家族で育っている子どもが、勇気をだして性的虐待を母親に訴えても、子どもの言うことを信じなかったり、逆に、子どもを責めたり、放置して黙認したりします。

すると、

助けを求められずに泣き寝入りし、被害に合った子どもは口を閉ざしてしまいます。
このことは、ときとして家族の一生の秘密になったりします。

機能不全家族は、
「もうこんなことはやめにしよう」
家族のだれかが立ちあがる勇気をもつまでは、病的な状態に耐え続けるのです。

機能不全家族から機能している家族になるためには、このようなことを家族は無視しないで、被害者を助けようとする態度が必要になります。

夫婦関係の破綻

夫婦関係が破綻していて、会話がまったくなかったり、一緒にいる空間に凍りつくような空気が流れていたり、どちらかが相手のことを蔑んでいたり、お互いの悪口を子どもに話して同意を得ようとする行為がある一定期間続いているようなら、それも子どもにとっては耐え難い状況です。

子どもは、さまざまなキャラクターを演じ、お父さんやお母さんに対して修復を試みてアプローチを続けますが、大抵の場合、失敗に終わります。そうなった場合、例えばですが自分は「大切な存在ではない」というメッセージを自分に送り、親を責めずに自分を責めます。

「大切な存在ではない」という思い込みは、その後大人になるまでの間に解決を試みる体験がなかった場合、その思い込みのまま大人になります。そして、大人になると他人との関係やパートナーとの関係に問題を抱えやすくなります。

性的虐待された子どもの感情と心理的状態

機能不全家族の中で、性的虐待を受けている少年・少女たちは、罪悪感を抱いています。

もっと抵抗すればよかったとか、逃げ出す方法が他にあったのではないかとか、自分に性的魅力があるからいけないのだとか、自分を責めてしまいます。

もっと辛いのは、勇気を出して母親に伝えられても、守ってくれるどころか「あんたが女を出しているのが悪い」と、被害者である自分の子どもを逆に責めてしまうケースもあります。
大人の性的満足のために、大人を信頼している子どもを利用すると、子どもは心理的に大きなダメージを受けます。

性的な虐待がある家族は、間違いなく機能不全家族です。

被害を受けている子どもは、怒りを持っていますが、加害者である大人に対しては怒れません。でも、怒りは持っていて、出してもいいと思える相手にぶつけることができることもあれば、その怒りは、自分を傷つける方向へ向かうこともあります。

いずれにしても、身体的なコントロールを奪われてしまっているので、無力感を抱えています。ですので、性的虐待の被害者は、外部のなんらかの助けなしに状況を抜け出すことはまれです。

まずは、性的に虐待されていることは、虐待されている側には、何の責任もないということ。

そして、そこから逃げ出すための行動をとることこそを最優先にすること!

もし、性的虐待を受けた経験があるならば、専門家によるカウンセリングやセラピーをおすすめします。女性だけではなく、男性もです。専門機関ならば秘密は必ず守られます。「今となってはたいしたことない」と思っているとしたら、確かにそうなのかもしれないけれど、それが自分の大切な人に起こったことならば、それでも大したことないと言えるのだろうか…と自問自答する時間を作ってみてほしいと思います。

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