安心感があり安全である家庭

機能不全家族では、安全が脅かされ、安心して家庭に居場所を作ることができません。
機能している家庭というのは、家庭が安全であり、その家庭に自分が居てもいいという安心感があります。
安全や安心感のある家庭では、自分の思ったことを自由に感じても良いし、その思ったことを家族と共有することも許されます。

家庭内暴力は安全が損なわれている

機能不全家族では、親が子どもに身体的な暴力をふるうこともありますし、夫婦同士で暴力をふるう場合、あるいは、子どもが親や祖父母を殴ることもあります。

その影響で、兄弟姉妹での暴力が日常化したり、それを止められず、警察沙汰になることもあります。
家庭内暴力は、家庭に緊張をもたらし、安全や安心とはかけ離れた機能不全家族です。

身体的な虐待

安心・安全でいるための大前提として、家庭の中では

【私をだれも傷つけない】

ということです。

機能不全家族内で行われる身体的虐待は、その期間が長ければ長いほど、人格に大きなダメージを与えますので、大人になってからの人間関係に大きく影響を及ぼします。

性的な虐待

夫婦間を除いて、家族間の性的接触はすべてが虐待となります。
望まないのに性器、胸、おしりなどをさわること、性交、ポルノ写真などを見せることを言います。
近親相姦や性的虐待を体験した被害者は、助けを求められずに口を閉ざしてしまうことがあります。

機能不全家族で育っている子どもが、勇気をだして性的虐待を母親に訴えても、子どもの言うことを信じなかったり、逆に、子どもを責めたり、放置して黙認したりします。

すると、

助けを求められずに泣き寝入りし、被害に合った子どもは口を閉ざしてしまいます。
このことは、ときとして家族の一生の秘密になったりします。

機能不全家族は、
「もうこんなことはやめにしよう」
家族のだれかが立ちあがる勇気をもつまでは、病的な状態に耐え続けるのです。

機能不全家族から機能している家族になるためには、このようなことを家族は無視しないで、被害者を助けようとする態度が必要になります。

虐待された子どもの感情と心理的状態

機能不全家族の中で、性的虐待を受けている少年・少女たちは、罪悪感を抱いています。

もっと抵抗すればよかったとか、逃げ出す方法が他にあったのではないかとか、自分に性的魅力があるからいけないのだとか、自分を責めてしまいます。

もっと辛いのは、勇気を出して母親に伝えられても、守ってくれるどころか「あんたが女を出しているのが悪い」と、被害者である自分の子どもを逆に責めてしまうケースもあります。
大人の性的満足のために、大人を信頼している子どもを利用すると、子どもは心理的に大きなダメージを受けます。

性的な虐待がある家族は、間違いなく機能不全家族です。

被害を受けている子どもは、怒りを持っていますが、加害者である大人に対しては怒れません。でも、怒りは持っていて、出してもいいと思える相手にぶつけることができることもあれば、その怒りは、自分を傷つける方向へ向かうこともあります。

いずれにしても、身体的なコントロールを奪われてしまっているので、無力感を抱えています。ですので、性的虐待の被害者は、外部のなんらかの助けなしに状況を抜け出すことはまれです。

まずは、性的に虐待されていることは、虐待されている側には、何の責任もないということ。

そして、そこから逃げ出すための行動をとることこそを最優先にすること!

児童相談所虐待(ぎゃくたい)対応ダイヤル「189(いちはやく)」