機能不全家族と感情

ストレス解放のための涙

感情は自然な浄化作用であり、
ストレス解放の手段です。

ストレスが溜まっていると思っていなくても、
映画や動画などを観て涙を流すと、
なんだかスッとした気分になることがあると思います。

あるいは、
なんだかイライラしていて、
周りに当たってしまう日に、
誰かの言葉や雰囲気で涙を流せると、
怒りがスッと消えてしまうことがあると思います。

このように、
涙は内面のバランスを回復するために
自然に備わった生物学的なレスポンス(反応)です。

感情と涙の解放がないと…

感情と涙の解放が許されないと、
感情は押し込められたままになります。

解放が許されないと後年になって
どのように感情が現れるのかを3つご紹介いたします。

爆発

押し込められた感情は後年になって、

「怒り」
「止めようのない感情」
「ヒステリー」

などの形をとって現れます。

せき止められていた感情が表出するので、
本人が一番びっくりしてしまうかもしれません。

内破

押し込められた感情は後年になって

「憂鬱」
「分離感」
「孤独感」

などの形をとって現れます。

薬物、過食、過度の労働によって
感情を感じないようにする行為もここに含まれます。

この状態になったときには、
なぜこういう状態になってしまったのか、
本人もよくわからないかもしれません。

破局的予想

押し込められた感情のもうひとつの結果は

「もし過去を認め抑圧していた傷を解放したら、自分を制御できなくなるのではないか」

という気持ちになることです。

そのため、
トラウマを徹底的に抑圧し続けます。

いったん蓋を開けたら

「痛み」
「嘆き」
「怒り」

などがとめようもなくあふれ出てしまうからです。

このような理由から、

事実を認めなかったり、
責任転嫁をしてしまったり、
偏った思考になったりして、

全力で自分の心を守り抜こうとします。

機能不全家族の子どもたち

機能不全家族では、
子どもは感情を感じることを許されていないことがあります。

このような家庭の子は、

自分の感情を感じるよりも、
まず、
大人のニーズを察しなければなりません。

このような家庭では、
肉体的/感情的な虐待、懲罰、無視などが
しばしば見受けられます。

虐待は、
生存本能の脳である脳幹に
電気的な嵐を巻き起こします。

感情的な涙の解放がないと、
この嵐が脳幹に刷り込まれてそこに残りつづけます。

機能不全家族では、
感情的な緊張を生む出来事が
定期的に繰り返される傾向にあります。

このような出来事は子どもにとって脅威であり、
生存にかかわるほどに感じられるのです。

そして、
そのような出来事に続く感情と涙の解放がないため、
永続的なストレスの源がつくりだされるのです。

子どもたちの社会は狭く、
家族の反応が全てというところがあります。

そのため、
永続的なストレスは、
「生き残り」のためのメッセージが
絶えず送り出されることになるのです。

その結果、
大人になってからも「生き残る」ためのふるまいにしばられ、
現時点での自由な選択がわからなくなり、
非論理的で無意識的なふるまいをしてしまうことがあるのです。

自分らしく生きるために

子どもの観点からは、
生死に関わると思われたことも、
大人になると大したことではない場合がほとんどです。
(例えば、安心感のよりどころとして肌身離さず持っていた
クマのぬいぐるみを洗濯機で洗われてしまうなど)

ですから、
子どもの頃はどうにもならないような
大変なことだったとしても、

大人になって振り返ったとき、
今思うと大したことないと思える、
そのような大人の観点を持っているからこそ、

セルフセラピーは可能なのです。

大事なのは、
子どもの頃のどうにもならなかった体験そのものではなく、
ストレスを感じながらも、
そのときに感じていたありのままの感情や、
流されなかった涙を流すことが大切なのです。

子どもの視点で、
当時の養育者を裁くことよりも、
当時の子どもの視点で
あなたがしてほしかったことを、
大人になったあなたが与えるのです。

生き残りための人生の選択をするか、
自分のための人生の選択をするかは、

子どもの頃のあなたではなく、
大人になってからのあなたの仕事です。

でも、
その仕事をする前に、
感じられなかた感情や、
流せなかった涙を流しておくことが、

自分らしく生きるための
最短ルートになるのです。

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