毎日ジェットコースターに乗って生きているような感覚
そもそも、
「愛する」という言葉を
【動詞】として捉えた方がうまくいく。
自分らしさを取り返したいならば、
自分を主軸とした考え方が必須になる。
昔の私は、
自分以外が主軸だったから
愛を待つ人だった。
それに加え、
愛は心で感じるもの(感情)だったから、
相手が自分の思った通りに対応してくれれば、
好意があるとか愛があると感じるんだけど、
相手の対応が自分の想像とずれていたり、
無反応だったりすると、
私は嫌われているかもとか、
愛されてないかもとか
思ってしまっていたんだよね。
そうすると、
防衛本能がここぞとばかりに顔を出し、
「別に私もそんなに思っていたわけじゃないからどーでもいいや」
と感情に蓋をしたり、
嫌われたり、振られる怖さを打ち消すために、
自分が傷つかないような思考を巡らせるんだけど、
また、
相手が私に好意があることが感じ取れると、
安心してコロッと気分が高揚しちゃう。
ほんと、女心と秋の空とはよくいったもので。
でも、
これって、結構疲れる。
予想できることが起きた時はまだ穏やかだけれど、
予想できないことが起きるとパニック。
心の中の感情はまるで
ジェットコースターに乗っているみたいで
まぁ、忙しいったらありゃしない。
要するに
自分以外が主軸だから、
相手の対応や反応に″私自身”を完全に委ねていたからなんだけどね。
もっと言うと、
過去に、「愛」とはこういうものだと学んでしまっていたからとも言える。
愛という気持ちは、愛という行動の結果に過ぎない
「愛情を感じないとき、どうやって愛すればいいんですか?」
スティーブン・コヴィ著 「7つの習慣」より
「愛は動詞である。愛という気持ちは、愛という行動の結果に過ぎない。だから奥さんを愛しなさい。奥さんに奉仕しなさい。犠牲を払いなさい。彼女の話を聴いてあげなさい。感情を理解してあげなさい。感謝を表しなさい。奥さんを肯定しなさい。そうしてみてはいかがですか?」
今後どうするかどうかは、まず自分が決めるしかない
ある夫が
「夫婦関係を修復したいと考えているのですが、妻といるととても疲れるんです。」
と訴えた。
(妻と一緒にいると、どのくらい疲れるのかのエピソードを20分ほど話される)
一通り聞いて、
どうしたいのかを夫に尋ねた。
夫は、
「妻と仲良く暮らしたい」
と言った。
「ならば、奥さんをいまよりももっともっと大切にしてみたらいかがですか?」
と伝えた。
夫は
「それができるならここには来ていません」
と言った。
「ならば、ここにきて私にどのような手助けを望んでいるのかもう一度教えていただけますか?」
と伝えた。
夫は、
「なるほど。そういうことですね。・・・”妻とは別れるべきだ”と、あなたに言ってほしかったのかもしれません。」と言った。
疲れる愛の日々から抜けるためのはじめの3ステップ
この夫は、結局妻とは別れませんでした。
なぜなら、私が経験したのと同じで、
ジェットコースターの日々に疲れていただけだからです。
ジェットコースターの日々から抜け出すために
私がその日に提案したのは、
【愛するかどうか自分が決められる自由があるということ】
【愛という気持ちは、愛という行動の結果に過ぎない】
などをテーマに、
私のジェットコースターの過去話も交えながら
話し合いを行った結果、
夫は「妻を愛します」と決めたので、
1.愛すると決めたのは自分であることを自覚すること
2.愛する行動を具体的にリスト化し、毎日実行すること
3.実行した結果として、相手が嫌悪したことはリストから外すこと。
このケースは、
この夫妻がお互いの協力体制のもと、
尊重しあう気持ちが整っていたから実現したものと考える。
愛を永遠にしたいなら、愛する行動をとり続けること
愛するということは、
エーリッヒ・フロム
何の保証もないのに行動を起こすことであり、
こちらが愛せばきっと相手の心にも愛が生まれるだろうという希望に、
全面的に自分をゆだねることである。
愛とは信念の行為であり、
わずかな信念しかもっていない人は、
わずかしか愛することができない
アダルト・チャイルドだと自覚している方へ
あなたが愛しても、
相手の心に愛が生まれないこともある。
その時、
相手の対応や反応に自分を委ねるのではなく、
相手の心に愛が生まれるだろうという希望に
全面的に自分を委ねることができたら、
あなたは傷つくことはない。
むしろあなたは色々な人に愛されるようになるだろう。
なぜなら、保証なく無条件に誰かを愛することができているとき、
あなたはまさに、それほどの深い愛を自分に注いでいることに、
いずれ気が付くことだろう。
よく誤解されがちなのだが、
例えば、
今は距離が欲しいと望んでいる相手に、
愛していると相手に詰め寄るのは愛ではない。
相手が望んでいることを、
与えられる行動こそが愛なのである。
ここまで書いていてなんだが、
これは実に難しいことだとわかっている。
ただ、
アダルト・チャイルドの人は、
ジェットコースターのような感情を愛と誤解し、
心理的に息ができなくなるほど辛くなる傾向にある。
アダルト・チャイルドの人は、
本当は自分を愛してくれない相手を、
愛してくれる相手だと錯覚してしまう傾向にある。
愛は本来、
静かで
穏やかで
安全である
ことをまず知ってほしい。