ヤングケアラーとは?【だれも悪くない。社会に頼ることのメリット】

ヤングケアラーとは?【だれも悪くない。社会に頼ることのメリット】
この記事の内容

☆ ヤングケアラーとは?
☆ ヤングケアラーの背景は?気持ちは?
☆ ヤングケアラーを社会で守ろうとする試み

こんな疑問に答える記事です。

ヤングケアラーを社会で守ろうとする働きが活発になってきていますが、家族内の問題を表面化させることはとても難しい一面があります。誰も悪者にしたくないという子どもの気持ちもあると思いますが、むしろ問題を表面化させることで、家族全員が問題から解放れる可能性が高いこと。そして、ヤングケアラーがこのまま大人になるよりも、社会全体で守られるんだという経験をすることはとても重要だということを経験談を交えて書いています。

ヤングケアラーとは

法令上の定義はありませんが、一般に、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもとされています。

ヤングケアラーはこんな子どもたちです

何が問題なのか?

厚生労働省がヤングケアラーの特設サイトを開設しています。

子どもが子どもでいられる街に。ヤングケアラーが「自分は一人じゃない」「誰かに頼ってもいいんだ」と思える、「子どもが子ども…

それによると、上記画像にある大人が担うような責任を引き受けることで、

●学業
●就職
●友人関係

などに影響を及ぼすと書かれています。

機能不全家族によるアダルトチルドレンと言われる人たちと多く関わってきて、上記の3点に付け加えるならば、

【情緒的なケアがされにくい環境にいる】

ということです。

それがどういうことなのかということは、想像しやすいことだと思います。

ヤングケアラーたちは、その役割を選ばずにはいられない

子どもは、生まれてからその家庭内が重要な社会のため、立場の弱い子どもは自分で役割を選べません。養育者が、子どもの役割を空けてくれていれば問題ありませんが、子どもの役割に大人が担って動かないようなら、子どもは、空いている大人の役割を引き受けるしかないのです。

意外かもしれませんが、良い悪いを置いておいて、そのような状態の家庭も完全なバランスを保っています。ですから、外部から役割を交換させることは、容易いことではありません。

役割を自由に動かしてもバランスを保てる家庭は、子どもが家族のケアを引き受けることがあっても苦痛を感じていません。なぜなら、自分が子どもに戻りたいと声をあげれば、大人はすぐに子どもの役割を明け渡すからです。そのような家庭では、情緒的に問題が起きても解決を試みるシステムが出来上がっている可能性が高いので子どもの精神的安全も守られて成長しますが、役割が強固になっている家庭は、その役割しか許されない空気を放っている家族社会ができあがっているため、そういう家庭のヤングケアラーは、そうせざるを得ない環境に置かれています。苦痛を感じられている子どもよりも、それが自分の役割で養育者の役に立っていることに満足している子どもも多くいます。

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ヤングケアラーを経験した人が大人になって思うこと

ヤングケアラーを経験してきている人たちと出会ってきて、どんな印象かと聞かれると『とにかく優しい』の一言です。

自分のことを我慢させることが当たり前といいますか、自分がどんな欲求を感じているのかもわからなくなっている人も多かったように思います。

でも、何も問題を抱えていないわけではありません。社会的にうまく適応している人もいましたし、うまく適応できない人もいました。

ただ、共通して言えることは、【私は重要な人物ではない】と本気で思っていますし、行動にも表れていました。

そんなヤングケアラーを経験している一人の女性のブログです。

長い文章ではありません。想像力を膨らませてお読みください。

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今の環境が苦しいと感じることができているヤングケアラーへ

苦しいと感じられていることは、とても素晴らしいことです。

上のブログにもあるように、SOSの声をあげることは大切なことです。

まずは、今の気持ちを誰かに話してみてください。

厚生労働省の全国児童相談所一覧について紹介しています。…

あなたの養育者を悪者にせずに、自分も解放されるためには

あなたは、あなた自身を守ることを第一優先にする必要があります。

家庭内のことは外部の人には見えにくく、あなたがSOSを出したいと思っていても気が付きにくいのです。

あなたに伝えたいのは、あなたの養育者を悪者にしたいわけではありません。あなたが苦しいと思っているとしたら、あなたの養育者もまた苦しい思いをしている可能性が高いのです。

ですから、あなたがSOSの声を上げてみてほしい。そうすることで、あなたの大切な人たちも助けられる可能性が高くなるのです。

昔はなかったけれど現在では、

【子どもが子どもでいられる街に。~みんなでヤングケアラーを支える社会をめざして~】

というスローガンを国が掲げているのです。

この機会に、この社会は頼れるところかもしれない…という期待を持って欲しいと願います。

 

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