アダルトチルドレンについて【その特徴や要因についての説明もあり】

アダルトチルドレンについて
この記事の内容

☆ アダルトチルドレンとは?
☆ アダルトチルドレンの特徴やその要因はなに?

こんな疑問に答える記事です。

アダルトチルドレンについて知りたい人向けの記事です。この概念を知ることで何が何だかよくわからない状態で混乱している場合は、アダルトチルドレンを理解するという意味で楽になることがあります。

アダルトチルドレンとは

アダルトチルドレン(Adult Children :AC)とは、病名でもなければ、医学用語でもありません。自身の生き辛さを理解し自己成長の為に出発しようとする人のためにクラウディアブラック氏により生み出された概念です。

アダルトチルドレンとはもともと、

【アルコール依存症の親のいる家庭で育ち、成人した人】

のことを指しました。

アルコール依存症の親がいる家庭では、アルコールが原因で、さまざまな問題が起きてきます。そのため、子どもの養育に無関心だったり、子どもに親の面倒をみさせて、家庭を成り立たせようとします。そのような家庭で育った子どもは、家庭内トラウマ(心的外傷)によって傷ついたまま大人に成長します。

その概念は今では、

【親による虐待や家族の不仲、感情抑圧などの見られる機能不全家族で育ち、生きづらさを抱えた人】

というように範囲が広がりました。

機能不全家族とは、子どもを育てる機能を果たしていない家庭のことを言います。
機能不全家族には、【目に見える機能不全家族】と【目に見えない機能不全家族】の2種類あります。

目に見える機能不全家族の特徴として、薬物やアルコール依存、親による性的虐待やネグレクトなど、機能していない状況が日常的にはっきりと見える家族のことを言います。

もうひとつの目に見えない機能不全家族の特徴としては、はっきりと問題が見えません。子どもたちの育て方に何も問題なく見える家族なのですが、両親の欲求に応えることが期待されている家族のことを言います。

どちらも、家庭が子どもにとってあるがままでいいという安心感のある居場所ではなく、子どもを育てる機能を果たしていない家庭を「機能不全家族」といいます。

親(家族)の性格障害、精神障害、養育者からの虐待(精神的、肉体的、性的)、子どもの自主性を認めない、親の思考の支配、子どもへの無関心、ケアの不足など家庭内が安全と感じられず、子どもが子どもらしくいられなくなってしまう機能不全家庭の中で育ったアダルトチルドレンは大人になって社会と関わっていくようになると、ある種の生きにくさを感じることがあります。

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アダルトチルドレンの特徴

成人に達した段階でのアダルトチルドレンの特徴

1、恥辱感や自尊心の低さから生きづらさを感じる

2、社会生活で人との関わりにおいて困難さを感じる

3、家庭生活において、親子間、夫婦間の関係を通して極端な感情が湧き出て止められない

4、恋愛関係においていつも辛い関係性になってしまうか、親密な関係を築く前にいつも終わってしまうか、恋する感覚がわからない。

5、日常生活を脅かすほど何かに依存してやめられない

6、精神障害

アダルトチルドレンになる2つの要因

家庭内のトラウマ

 大人の力を借りないと生きていかれない子どもが、身体的にも精神的にも【ここは100%安全だ】と認識できないのであれば、その家族は機能不全家族です。このような家庭では身的虐待や精神的虐待、性的虐待などトラウマになるような出来事が起こりやすい傾向にあります。愛情面では、両親や家族や身近な人から十分な愛情を与えてもらえなかったり、または逆に愛情過多により歪んだ親子関係を築いてしまうことがあります。

依存症と共依存とアダルトチルドレン

アルコール依存症などの嗜癖を持っている人を「依存症」、
その配偶者を「共依存」、
背後にいる子どもを「アダルトチルドレン」と名付けられています。

依存の問題を抱える人(依存症)には、それを支える人(共依存)がいてセットです。逆説的かもしれませんが、支える人(共依存)は、問題を抱える人(依存症)がいないと生きていけないかもしれません。それは極端で言い過ぎかもしれませんが、アダルトチルドレンの原因となる大きい要素です。

見本となるモデル(親や身近な大人)同士が、自分と他人を分ける境界線(バウンダリー)が曖昧で、なおかつ、それを見て学習してしまうと、親の問題を自分の問題として認識したまま大人になったり、自分の問題を他人まかせにしていることで、自分の幸せを棚上げしたりします。

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こどもたち

アダルトチルドレンは問題ではない。むしろ、希望である

ある女性は、同じような恋愛パターンを繰り返してしまうと言い…
ある男性は、うまくやっていると思っているのに気がついたら人が離れていってしまうと言い…
ある女性は、人を愛することがよくわからないと言い…
ある男性は、パートナーを罵倒してしまうと言い…

ある女性は、よくわからないのに涙が出てきてしまうと言い…
ある男性は、記憶がときどき飛んでしまうと言い…
ある女性は、すべて頭でわかっているのにうまくできないと言い…
ある男性は、自分には問題などまったくないと言い…
ある女性は、まわりの人の問題に翻弄されていると言い…
ある男性は、身体に自分が存在している実感がないと言い…
………

 

そうは言っても、それはそれとして、なんでもないフリをしながらなんとなくやりすごせるようなことだったのかもしれません…。

 

けど、ずっと…ずっと…違和感だったはず。

 

それぞれ独自のストーリーを持って今まで生きてきたと思います。
そして「なにやってもうまくいかないな」と漠然と思っていたり、「もう幸せなんてやってこないんじゃないかな」とあきらめかけているかもしれません。

 

【アダルトチルドレン】という言葉は、自分が病気として認定するための言葉ではなく、生きづらさや違和感などを感じた人が、「今の自分を変えて、もっと楽に、そしてもっと自然体で生きていきたい」と願った時に、現時点の自分をわかりやすく表現するために使う言葉だと思っています。

 

人はみな同じくらいのパワーを持って生まれてきていて…

そのパワーをどこにどのように注ぐかで見る世界や感じ方が変わってきます。

 

変化を望むなら、まず知ってほしいのです。

 

あなたの一部分は、過去のどこかで傷つき、そのまま何も対処できないままになっているかもしれません。しかし、過去のその傷はあなたの全体にダメージを与えたのではないのです。


その傷の部分を、自分の【嫌いなところ】とか【可哀想なところ】のように思っているかもしれませんが、この傷のおかげである能力を磨き続けて開発されているのです。

 

それに気づいた時、

 

【アダルトチルドレンは問題ではなかった。むしろ希望だったんだ。】

 

と思えるのではないかと思います。

 

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