親との関係の”しこり”を癒したい方へ。インナーチャイルドリチュアルで心の鎖を解き放つ

なぜだか分からないけれど、胸の奥がぎゅっと締め付けられるような感覚。 楽しいはずの場面で、ふと心が曇ってしまうことはありませんか?
それはまるで、心の引き出しの一番奥にしまい忘れた、古い写真のようなものかもしれません。 色褪せているけれど、確かにそこにある温もりと、指先に触れるたびにちくりと痛む、小さな棘(とげ)。
「あの頃の自分に、なんて声をかけてあげたらいいんだろう」 「この心の”しこり”を、いつか本当に癒せる日が来るのだろうか」
もしあなたが、親との関係の中で生まれた、言葉にならない想いを抱え続けているとしたら。 この先は、少しだけ、あなたのための物語です。
『良い子』の仮面をつけた、あなたの物語
あなたはこれまで、一枚の古い地図を頼りに、懸命に歩んできたのかもしれません。 誰かに認められるための、愛されるための地図。 道に迷わないように、「期待」という名の方位磁石を、壊れそうなほど強く握りしめて。
地図に書かれた道を疑わず、ただまっすぐに歩き続ける。 そうすれば、いつか辿り着けるはずの「幸せ」という目的地。
でも、時々立ち止まって空を見上げると、心の方位磁石の針が、微かに震えるのです。 『本当に進みたいのは、こっちだよ』と。
地図が示す方向と、心の針が指す方向の、ほんの少しのズレ。 その小さなズレが、あなたの歩みを重くし、景色から彩りを奪っていく。
地図を渡してくれた人を、責めたいわけじゃない。 ただ、もう誰かの描いた道ではなく、自分の足跡で道を作ってみたい。 そう、心の奥で静かに願っていることに、あなたはもう気づいているのかもしれません。
地図を手放すための『聖域』
もし、その旅の途中に、地図をそっと置ける場所があるとしたら。
評価も、期待も、正しい答えもない。 ただ、揺れる炎を見つめながら、自分の心の声だけに耳を澄ませる時間が持てるとしたら。
そこは、静かな焚き火のある場所です。 私は、あなたに新しい地図を渡す専門家ではありません。ただ、あなたの隣で、あなたが自分の物語を、あなた自身の言葉で紡ぎ出すのを、静かに見守っているもう一人の旅人です。
ここでは、どんな言葉も、そして言葉にならない沈黙さえも、何より大切にされます。
その静かな場所でなら、ずっとしまい込んできた小さな宝箱を、もう一度開けてみることができるかもしれません。 中には、泣きじゃくる幼いあなたがいるかもしれない。 あるいは、何かに怯えて、膝を抱えているあなたがいるかもしれない。
その子の手を、今のあなたが優しく握りしめてあげる。 「もう大丈夫だよ」と、あの頃かけて欲しかった言葉を、あなた自身の声で伝えてあげる。
そんな、温かい時間が流れる場所です。
優しい招待状
あなたの胸の内の”しこり”は、決して間違いではありません。 それは、あなたが誰よりも深く、自分の心と向き合おうとしてきた、優しさの証なのです。
だから、すぐに答えを見つける必要はありません。 急いで前に進む必要もありません。
ただ、もしあなたが、 「一人で歩くのに少し疲れたな」 「重たい地図を、一度だけ下ろしてみたいな」 そう感じたなら。
私が用意した小さな焚き火のそばに、あなたのための場所を、一つ空けておきます。 扉の前で、静かにお待ちしています。
あなたの物語を、聞かせていただけませんか。