あなたの「生きづらさ」の根源へ。退行催眠で潜在意識のトラウマを物語に書き換える
「また、同じ失敗をしてしまった」
「どうして私だけ、いつもこうなんだろう」
そんな風に、まるで目に見えない壁にぶつかっているかのような感覚に、胸が苦しくなることはありませんか。
一生懸命前に進もうとしているのに、なぜかいつも同じ場所に戻ってきてしまう。
その生きづらさの正体は、あなた自身も知らない、心の奥深くにあるのかもしれません。
それはまるで、一枚だけ破れてしまった地図を持って、広大な旅を続けているようなもの。
どれだけ懸命に歩いても、本当にたどり着きたい場所への道筋が、どうしても見えてこないのです。
あなたの心の奥底に眠る、一冊の古い物語
私たちの潜在意識の、最も静かで深い場所。
そこには誰にでも、一冊の古い物語の本が眠っています。
少し日に焼けた革の表紙で、タイトルは掠れて読めない、あなただけの物語です。
その物語の多くは、あなたが生まれてから今日までに出会った出来事、感じた喜びや悲しみで、丁寧に綴られています。
けれど、その物語の中には、インクが滲んでしまったり、かつての涙でページ同士が固く貼り付いてしまって、どうしても開けない箇所があるのです。
その開けないページにこそ、あなたのトラウマ…いえ、いつしか忘れられてしまった「約束」や、幼い心で立てた「誓い」が記されているのかもしれません。
私たちはその存在すら忘れながらも、その開かないページに書かれたシナリオ通りに、無意識に人生を演じ続けてしまうことがあります。
ページをめくるのに、一人で出来ない理由
あなたもきっと、その物語をどうにかしようと、これまで様々な努力を重ねてこられたことでしょう。本を読んで知識をつけたり、新しい目標を立ててみたり。何度も、何度も。
しかし、その貼り付いたページを一人でこじ開けようとすればするほど、かえって紙はよれて固くなり、滲んだインクはさらに判読できなくなっていく。
そんな経験を繰り返してはこなかったでしょうか。
やがて、試みることに疲れた指は、その本の表紙に触れることすらしなくなります。
どこから手をつければいいのか、もはや完全に見失ってしまう。
これが、一人では「出来なくなる」本当の理由です。
意志の力やテクニックの問題ではないのです。ただ、その物語は、たった一人で向き合うにはあまりにも繊細で、重すぎた。それだけなのです。
この古い物語のページをそっと開く作業は、力ずくで答えを探すことではありません。
ただ、そこに何が書かれていたのかを「知る」こと。そして、そのためには、一人きりではない、絶対的に安全な環境が不可欠なのです。
静かな暖炉のそばで、物語に耳を傾ける時間
想像してみてください。 静かで、暖かな暖炉の火がぱちぱちと揺れる部屋を。 そこには、あなたを評価したり、急かしたりする人は誰もいません。
私は、あなたの物語を分析したり、解釈したりする専門家ではありません。 ただ、あなたが自分の物語の本を開くとき、隣でそっとランプを掲げ、あなたの指先を照らす存在です。
「このページは、少し開きにくいようですね」
「この文字は、涙で滲んでしまったのかもしれませんね」
そんな風に、ただあなたのペースに寄り添い、あなたが自分の言葉で物語を紡ぎ直すのを、静かに、静かに見守ります。
固く閉ざされていたページが、ふっと開く瞬間。 それは、過去を消し去ることではありません。滲んだインクの染みが、実は美しい挿絵の一部だったと気づくような、驚きと安堵に満ちた「解放」の感覚です。
物語は変わらずとも、その物語を眺めるあなたの眼差しが、永遠に変わるのです。
あなたの物語の、新しい一章へ
あなたの生きづらさの答えは、誰かが与えてくれるものではありません。
その答えは、あなた自身がまだ読んだことのない、物語のページの中に静かに眠っています。
過去の物語が、あなたを縛る鎖ではなく、未来を照らすための叡智へと変わる。そのとき、あなたの人生という物語は、新しい一章の始まりを告げるでしょう。
もし、あなたがご自身の物語と、静かに向き合ってみたくなったなら。 暖炉の部屋の扉は、いつでもあなたのために開かれています。
無理に話す必要はありません。 ただ、少しだけその温かさに触れてみたい。 そう感じたなら、どうぞお声がけください。
扉の前で、静かにお待ちしています。