生まれ順によって、家族の中でどのように振る舞うかが変わってきます。その振る舞いがうまくいくと、それが自分の性格として強化されていきます。大人になって社会にでてみたら、そのような振る舞いがうまく機能しないこともあります。その状況をうまく利用して発展していく人と、そうではない人がいます。

そもそも、小さい頃に身につけた振る舞いは、あなたが得られた成功体験です。そしてその成功体験は長い時間をかけて、積み重ねられ磨かれてきた部分です。社会にでてうまく機能しないことがあったとしても、あなたの全部を否定しないようにした方がいいと思います。否定する代わりに、身につけたい新しい振る舞いに出会ったらプラスαして、バージョンアップしていくような感じが良いのではないかと思います。

第一子【心優しいヒーロー

基本の性格

 初めての子どもということで、周囲の関心の的となり、注目されて育ちます。両親も初めての子育てということもあり、手探りで恐るおそるという意味で大事に育てられます。ですので、自己中心的で「自分に一番価値がある」と思い込みやすかったりします。

悲劇の始まり

 第二子が生まれると、自分が一番という立場から引きずり落され、愛情の注目の的としての立場を失ったと感じやすい。この頃から、「過去の栄光」を再び手に入れようと努力し始めます。そして両親に「良い子」として気に入られようと頑張りますが、その方法で両親からの注目を取り戻すことに失敗したと感じると、両親の注目を取り戻すために反抗的、不従順、攻撃的、または感情面で幼児期に退行することがあります。病気になって、両親の注目を取り戻すこともあります。

成長する過程で築かれる基礎

 両親の価値を自分の価値だと思ったり、両親に好まれる役割に徹することで、両親の注目を浴びようとします。それで成功すると、その価値や役割をさらに強化していき、それが基礎の性格として築かれていきます。

このようなケースがある

 子どもにとって、父親が安全であると感じると、母親っこから父親っこに変わって母親を非難するようになることがあり罪悪感を抱いたまま成長することがあります。また、父親が物理的にまたは感情面で不在の場合、父親の役割を他の誰かで解消できないままでいると何か足りないという感覚を持ったまま大人になることがあります。

どちらのケースも、両親にとって「心優しいヒーロー」でいたい第一子は、両親との関係変化により、大きなストレスになりやすく、それによって様々な心理的な問題をえやすい傾向にあります。

大人になってポジティブな状態の時は…

 「心優しいヒーロー」なので、皆から頼られます。秩序をもって人とコミュニケーションをします。スイッチが入れば、パワフルで集中力を発揮します。責任感もあるため、リーダーとして発揮します。誰からの称賛も素直に受け入れますし、他人への称賛も惜しみなく伝えることができます。

大人になってネガティブな状態の時は…

 「心優しいヒーロー」は第二子が生まれてからずっと、両親の注目を浴びる努力を続けてきたため、大人になっても似たような場面に遭遇すると、(注目を浴びることに)失敗してしまうのではないかという当時の不安や怖れが顔を出します。そのため、自尊心が極端に低くなってしまうことがあります。ネガティブな状態の時には、極端に拒絶されるのを怖れたり、人を信用できなかったり、他人に高すぎる期待をもったりしがちです。

そんな時の【セルフメンテナンス】

過去の不安や恐怖が顔を出して来たら、
「おっ!また来たな!君たちも大変だな!いつも私を守ろうとしてくれてありがとさん!」
とフランクに声をかけてみよう。

第二子 カメレオン

基本の性格

 第一子よりはリラックスしている傾向にあります。「注目の的になること」や「テリトリーを侵害されること」をあまり気にしません。自分の存在感よりも愛らしさで主張しようとします。話し合いや調整することを得意とします。

悲劇の始まり

 生まれてから、自分だけが注目の的になることはありませんので、自分の存在感よりも愛らしさを主張します。しかし、それがうまくいかないと問題行動が始まります。例えば、時間に遅れたり、嘘をついたり、何事も続かなかったりします。第一子の反対の振る舞いや、両親の期待とは反対の振る舞いをすることで自己認識をすることで自己アピールをする傾向にあります。

このようなケースがある

 厳格な指導者や他人のつくったルールは耐えがたいと感じます。「この世界には打倒できない権威はない」と本気で思っています。それがかえって、新興宗教や反英雄的な信仰にかかわって、のめりこむことがあります。

大人になってポジティブな状態の時は…

 基本リラックスしているので、ストレスを感じても溜め込むことなく、うまく解消できます。人との関わり方もとてもフランクなので、友達は沢山できます。どんな状況にも合わせることが上手ですので何色にも染められる能力に長けている「カメレオン」です。彼らは人生を楽しむことがとても上手です。「カメレオン」ですので環境の変化も楽に順応できる傾向にあります。

大人になってネガティブな状態の時は…

 子どもの頃の問題行動が発動しやすくなります。嘘をついたり、アリバイをでっちあげたりします。このような時は、無責任な部分が顕著に現れます。本来は話し合いや調整する能力でうまくかわせるのですが、このような時期は「カメレオン」の能力が逆に周りからの信頼を失いやすい傾向にあります。

そんな時の【セルフメンテナンス】

楽しいことが好きな特徴を活かして、好きなことに没頭する時間を作って行動してみると気分が変わるかも。ネガティブな思考に気が付いたら

「まぁ、そういう自分も俺(私)だしな。っていうか、俺(私)って最高じゃん!」
「ダメな部分を知っている私も、素敵だよね」

といったように、自己肯定の言葉を唱えてみると本来の良さが復活しやすかったりします。

末っ子マスコットアイドル

基本の性格

 常に両親や兄姉から「かまわれる」存在です。末っ子が生まれる頃には、家庭の経済状況も安定しているため、高い教育やその他のチャンスにも恵まれやすい傾向にあります。

悲劇の始まり

 常に「かまわれる」存在ですので、どうすれば相手が喜んで自分のために動いてくれるかという知恵がとても発達しています。幼少期は、とにかく甘やかしてもらえる傾向にあります。この甘やかしが度を超すと、大人になってからも常に人の援助を求めます。相手との利害が一致しているときは問題は起きませんが、そうでないと想定外の物事に悩むことになります。

大人になってポジティブな状態の時は…

 「マスコットアイドル」なので、みんなのアイドルでいようとします。その姿が周りからはとても魅力的に映ります。家庭内や学校内、会社内など、どの環境にいても、みんなの緊張を和らげて平和を保てるようなマスコット的な役割を発揮します。

大人になってネガティブな状態の時は…

 面倒事は両親や兄姉が処理してきたので「誰かがなんとかしてくれる」という他力本願的なところがあります。ですので、問題が起きた時、他人を責めて自分を守ろうとしたり、本当の問題に注目することを避ける傾向にあります。自分が辛い感情を持っていてもその気持ちを無視して「マスコットアイドル」で在ろうとしてしまいます。

そんな時の【セルフメンテナンス】

温厚で優しく、みんなの気持ちを和らげ愛され続ける「マスコットアイドル」でも、時には、悲しんだり怒ったり怖がったりしても、今までと変わらず愛されます。

「マスコットアイドル」はどんなときも自然体が一番ベスト。それが周りに安心感を与えるので、変わらず愛されます。

勇気をだして、ありのままのあなたを出してみよう!

一人っ子【自由奔放な子猫

基本の性格

 自分自身と、自分の感情と肉体に過剰に価値を置きます。ずっと両親の注目を得られ続けるため「自分だけが大事」と思う傾向にあります。自己中心的なライフスタイルは、家族関係以外の人間関係を構築しなければならなくたったときに、新たな視点で自分を支えるための感情を確立する必要があります。

悲劇の始まり

 幸せな幼少期を過ごし大人になると、良い意味でマイペースになります。どんなときも、自分も他人も受容する器を持ち信頼度の高い大人になります。しかし、辛い子ども時代を過ごすと、非常に無力で「何もできない」という様子を見せることがあります。大抵は、甘やかしてくれる母親につきます。そして、そのように甘やかしてくれる母親というのは、父親と葛藤している場合が多いため、大人になってからも母親から離れられないし、また母親も離してくれないという関係性になりやすいです。このことは将来、自分の家族を持つことに大きな影響を及ぼすことになるでしょう。

成長する過程で築かれる基礎

 他人から支えられ、また他人に指図するライフスタイルをつくり、自分が望むだけの注目と自尊心を得やすいのですが、成長してから注目を得るために、優しくて愛情深い性格と魅力的な言動を身につけることがあります。

大人になってポジティブな状態の時は…

自分の世話をしてくれて、自分を甘やかしてくれる存在がいるときには、自尊心が満たされているため、自由奔放に振る舞います。他人に指図してもそれは、自信に満ち溢れている姿に周りから見られるため、物事はとてもうまくいきます。さらに、愛情深い性格が身についていると、信頼高い人気者になります。「自由奔放な子猫」は無敵です。

大人になってネガティブな状態の時は…

 きっかけはたった少しのことでも、何もかもがうまくまわらなっているように感じます。そのため、自信喪失状態になりがちです。心の距離の近い母親に当たり散らしたりしてしまうかもしれません。そして、周りの人たちに対しても、もっと自分を尊重するべきだという目でみてしまいがちです。

そんな時の【セルフメンテナンス】

基本は「自由奔放な子猫」です。

もし、心理的距離の近い対象や大切な人に当たり散らしてしまうなら、空間的に離れましょう。なるべく会わないようにするのです。相手はあなたが当たり散らしていいような、どうでもいい人ではないはずです。自分の自尊心を得るために他人に魅力的な言動を心がけてみてください。

しばらくすると元に戻ります。ですから、慌てず急がず、嵐が去るまで好きなことをして時間を過ごすのです。

「自由奔放な子猫」さんは、信頼を得られると無敵なのです。